日本ハムの栗山英樹監督も愛した北海道栗山町のコロッケ製造業者「北海道三富屋(さんとみや)」が新型コロナウイルスの感染拡大で外国人客が遠のき、倒産したことが27日、分かった。新型コロナウイルスでの倒産は愛知県蒲郡市の観光旅館「富士見荘」に続いて2件目。負債総額は7446万円。

「北海道三富屋」は地元産ジャガイモを原料とした「くりやまコロッケ」や地元食材を使った洋食レストラン「蔵」で知られ、コロッケは札幌ドームのカレー店のトッピングにも使われていた。テレビでも紹介され、ピーク時には年商1億円も記録したが、東京商工リサーチによると、出店を計画していた「さっぽろ雪まつり」の抽選に外れて出店できなかったことに加え、新型コロナウイルスの影響で集客が落ち込んだという。栗山監督は「(社長は)よく知っている人だし、本当に大変だと思う」と話している。