新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都練馬区の危機管理課は3日、区の方針を一部変更した。区のホームページでは、不要不急の外出の自粛などを要請するとともに「10人以上が集まる集会・イベントへの参加を避けてください」と具体策を提示。一方で、区内の小中学校で4月6日などに予定されている入学式、始業式は感染防止対策を講じた上で実施するとしている。入学式には、新1年生、保護者、教職員らで参加者は10人以上になることは確実とみられ、相反する要請が行われる形になった。

新入学の児童を抱える家庭からは「子どものためを思うと、一生に1度の入学式。学校が入学式を開くと言う以上、お友達も出席するだろうし、うちも出席した方がいいと思うが不安」「練馬区の危機管理課と教育委員会のどちらの言うことを聞けばいいのか」と困惑の声が上がっている。

東京都は1日、新入職員の「入都式」を中止し、小池百合子都知事の動画中継に切り替えていた。