東京都の新型コロナウイルス感染の拡大防止策「いのちを守るステイホーム(家にいて)週間」が25日スタートした。5月6日まで繁華街、商店街、公園などへの外出自粛要請が強化された。その初日に都内の人気スポット吉祥寺の週末を3週連続で「定点定時」リポートする。

駅ビル、駅周辺のデパートが軒並み休業する中で先週末も混雑していたアーケード街の人口密度は減少していた。それでも人通りが途切れることはなかった。ほぼ毎週末、買い物に訪れるという60代女性は「いつもより人が少ない感じですけど、お店の中はいつもの混雑でしたね」と話した。

昼から営業している居酒屋のカウンター席は「昼飲み客」でにぎわい、人気ラーメン店や精肉店にも行列ができていた。前週は休業していた理髪店も営業していた。休業店舗のシャッター前で使い捨てマスクを20枚2000円で販売する姿もあり、大手ディスカウント店には、いつものレジ待ち行列ができていた。小池百合子都知事が「今年はゴールデンというわけにはまいりません。お家にいてください」と、呼びかける12日間が始まった。【大上悟】