検察庁法改正案を審議する衆院内閣委員会が13日午前に行われ、国民民主党の後藤祐一衆院議員が「今後の基準、方向性を示してもらわなければ、審議には応じられない」として野党側が退席し、中断した。

答弁した武田良太・国家公務員制度担当相が、改正案の特例規定で検事長ら要職の定年延長に関して「基準はありません」と明言したことで紛糾し、午前11時40分すぎに中断した。与野党が再開へ向けた協議を約20分間行ったが、合意には至らなかった。

検察官の定年延長を可能にする改正案について野党側は撤回を求めているが、与党側は今週中の採決を目指している。森まさこ法相が欠席する中で野党統一会派の階猛氏(無所属)は「言っていることが分からない」と、何度も武田氏を追及した。武田氏が「本来ならば法務省から…」と言葉を濁す場面もあった。階氏は「専門外でご苦労さまです」と、皮肉を込めて質疑を締めくくった。