大阪府の吉村洋文知事(44)が21日、府庁で質問に応じ、政府が大阪、京都、兵庫の近畿3府県の緊急事態宣言を解除する方針を固めたことに言及した。

吉村知事は「緊急事態宣言の期間、みなさんにご協力いただいたおかげで、感染は右肩下がりになってきている。ただ、ウイルスはゼロになったわけではない。感染拡大を抑えつつ、社会経済活動を再開する第2ステージを進めて行きたい」と話した。

府は緊急事態宣言が21日に解除された場合、休業要請の範囲を大幅に縮小する方針。21日夜に対策本部会議を開き、最終決定する。休業要請を解除する場合は23日午前0時から実施する。

東京都よりも先に緊急事態宣言が解除されることに「大阪、関西人が自由な気質が多いと言われるが、その通りだと思う。ただこういう危機の状況で一番、協力していただいたのは大阪、関西人。結束した結果、(感染拡大を)抑えることができた」と話した。

さらに「東京と大阪を比べると、都市の規模は東京のほうが大きいのは間違いない。コロナウイルスの特性として大規模な都市で起きやすい。より都市性の高い東京は大阪よりも難易度が高い」と冷静に分析した。