河野太郎防衛相は1日、自身のブログを更新し、5月29日に航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が都心の上空を飛行した経緯について、「私から航空幕僚監部に対し、医療従事者への敬意と感謝を示すために飛行させることができないか検討するように指示を出し」たことを明かした。

ブルーインパルスの飛行をめぐっては、多くの人に好意的に受け止められる一方、異例の試みでもあっただけに、誰の指示で、いつ決まったのかなど、実現までのプロセスの説明を求める声も出ていた。

河野氏は、今回の飛行にかかった費用について「ブルーインパルスの燃料費、スモークに使う発煙油、随伴機と整備員を輸送するコスト、合計して約360万円」だと明かした。

また「ブルーインパルスを飛ばすより、医療関係者に手当を配るのが先だろうというご意見もありました」とした上で「それは別物だと思います」と、主張している。

河野氏は、都心上空の飛行を決めたプロセスを明かさないのは「けしからん」というメールがあったとも記した。ブルーインパルスが6機編隊で飛ぶのは「しばらく見納めになる」とし、6機で飛行できるのは5月末までの時期に限られていたとした上で「一度の飛行で全国の医療従事者に敬意と感謝を表すためには、首都東京の上空を飛行させることにしたいという案が報告され、その通り実施するよう指示した」とも、記した。