フィットネスクラブを運営するRIZAP(ライザップ)グループは、東京都が新型コロナウイルス感染防止のための、休業要請の解除行程を3段階で示すロードマップの「ステップ2」に移行した1日に、休業していた104店舗の営業を再開。全国191店舗全てで営業を再開した。

RIZAPでは、5月14日に39県で非常事態宣言が解除されたことを受けて、87店舗の営業を再開した。その際、感染症コントロール医の指導に基づき

<1>消毒

<2>接触防止

<3>飛沫(ひまつ)防止

<4>換気

<5>オンラインでのカウンセリングとセッション開始

<6>全国のトレーナーが新型コロナウイルスの抗体検査と診察を定期的に受ける

という、6つの感染症対策を行っている。

営業再開後、コロナ禍で自粛が続いた利用客から「コロナの休みで脂肪がのってしまったので絞りたい」「やはり店舗でトレーニングできるのは、うれしい」などの声が相次ぎ、予約は順調に入っているという。オンラインでのセッションも「今後は店舗と都合に合わせてトレーニングを取り入れるようになったので便利」などと好評。新規会員の入会は例年よりやや少ないものの会員数は減少していないという。

5月26日には、グループの全社員5346人、RIZAPブランドの全トレーナー1152人及び全ての利用客を対象に、新型コロナウイルスの抗体検査を、同社が全額負担して提供すると発表した。利用客についても在籍、新規問わず全額負担して実施するが、検査キットの入荷状況とオンライン受診の準備が整う6月2週目あたりから本格的に提供していく予定だ。

検査結果で陽性となった従業員と客が出た場合は、保健所などの指示に従い、必要に応じて隔離療養を行う。保健所の調査には全面的に協力し、必要に応じて店舗閉鎖対策も講じていく。得られたコロナウイルス抗体検査の結果は、感染症コントロール医が分析の上、コロナウイルス対策のための学術研究に生かしていく。