将棋の藤井聡太棋聖が18歳初勝利を目指す、第79期順位戦B級2組3回戦の鈴木大介九段(46)戦が29日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先後は事前に決まっており、藤井は先手。いつものようにお茶を一服含んでから先手2六歩と飛車先の歩を突く。対する後手鈴木は後手3四歩と角道を開けた。

両者は初対決。藤井は今期、6月25日の1回戦で佐々木勇気七段(25)、7月6日の2回戦で橋本崇載八段(37)をそれぞれ下して連勝。10戦全勝でのB級1組昇級を目指す。対する鈴木も今期、畠山成幸八段(51)と畠山鎮八段(51)に連勝中。竜王戦と棋聖戦で各1回挑戦者として登場している。

今月19日に18歳となった。直後の24日に行われた第33期竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段(49)に千日手指し直しの末、敗れた。来月4~5日には、木村一基王位(47)に挑戦して連勝している第61期王位戦7番勝負第3局(神戸市)を控えており、「18歳1勝」で弾みをつけたい。

持ち時間は各6時間。昼食休憩、夕食休憩を経て29日夜遅くに決着の見込み。