3連勝中の藤井聡太棋聖(18)が史上最年少の2冠を獲得するか? かど番の木村一基王位(47)が1勝返すか? 将棋の第61期王位戦7番勝負第4局が19日からの2日制で福岡市「大濠公園能楽堂」で開催される。両対局者は18日、現地入り。対局場の検分を行った後、同市内のホテルで順番に記者会見を行った。木村王位の後に応じた藤井棋聖の内容は次の通り。

-今シリーズ、3連勝。第4局への意気込みを

ここまでいい結果が出ている。気負わずに臨めればいい。

-検分で上がった能舞台の印象は

おごそかな雰囲気で身の引き締まる思いがしました。

-藤井棋聖は走るのが速いと聞いていますが、長い対局のための体力づくりはされていますか?

昔は短距離が得意でした。長距離はダメでした。対局に向けては持久走をして鍛えないとダメかと思っています。

-走って速かったタイムは?

50メートルを6秒8。それ以降は体力が落ちているような気がします。体力づくりも課題かなと思います。

-6~7月は過密日程でしたが、今月に入ってゆとりが出てきました。過ごし方は

6~7月は(対局が)非常に多かったですけど、いい経験を数多くできた。今月は対局が減ったので、本局に向けていい状態で臨めそうかなと思います。

-封じ手チャリティーの感想は

木村王位の発案ですが、自分の対局によって勇気づけられるのであれば対局者冥利(みょうり)に尽きるのかなと思います。

-能舞台でどういう表現をしたいですか

月並みですが、自分なりに精いっぱい頑張りたい。見ている方に何かを感じていただければ

-酷暑の中での体調の整え方は

暑いのは苦手です。外に出るのも難しい。対局は室内ですから、あまり気になることはない。水分をしっかり補給する必要がある。

-最年少記録が2つ(2冠と八段昇段)かかっている点は

それについて対局中は意識しない。第4局も自然体で臨みたい。