大阪市を廃止し、4特別区を設置する「大阪都構想」の是非を問う住民投票(11月1日投開票)は18日、告示後初の日曜日を迎えた。

大阪市内では賛否両派が舌戦を繰り広げる中、維新&公明トップ同士の異色タッグが実現した。

公明党の山口那津男代表、大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長、代表代行の吉村洋文大阪府知事は、大阪市内3カ所で街頭演説。山口氏は「大阪のみなさん、こんにちは!なっちゃんです」と呼びかけた。

公明党は前回15年の住民投票では都構想に反対した。今回は賛成に転じたが、報道各社の世論調査では支持層に反対が多いとの結果が出ており、松井氏が「9割を賛成にしてほしい」と、要請した。山口氏は街頭演説で、都構想賛成に転じた理由を説明した上で「住民投票に賛成、勝たせてください」と訴えた。

一方、国政で連立与党を組む自民党は都構想に原則反対の立場。関係者は「国政と大阪で公明との関係はねじれている」と、国政と大阪の「与党ねじれ」に不快感を示した。演説を終えた松井氏は「山口代表が丁寧に説明されたので、公明党のみなさんの理解が深まったのでは」と満足そうにうなずいた。【松浦隆司】