大阪府は12日、府内で新たに231人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。200人超えるのは3日連続で、過去3番目に多い。大阪府の吉村洋文知事(45)は府庁で取材に応じ、「今回、クラスター(感染者集団)が見えにくい状況になっている。特定の年代、特定のエリアでの広がり方になっていない。1人1人の感染症対策が大事です」と述べ、「静かに食事」「マスクの徹底」を改めて呼び掛けた。

府内では新規感染者数だけでなく重症者数も増加傾向にある。吉村知事は「(大阪モデルの)赤信号の重症病床使用率が70%に向かっていくことも十分、あり得る」。今後の病床の逼迫(ひっぱく)にも危機感を示した。

府は現在、重症患者用に206床を確保しているが、10月下旬から再び上昇に転じ、11日現在の重症病床使用率は30・6%に達した。11日時点で治療中は63人と、これまで最多だった8月16日と同25日の72人に迫った。