独自基準「大阪モデル」の警戒度を、非常事態を示す「赤信号」に引き上げてから初の週末を迎えた5日、大阪では新たに399人の感染が確認された。この日、大阪市北区の日本一長い商店街「天神橋筋商店街」では人通りのある場所もあったが、平時よりも人出の少ない場所が目立った。

酒類の提供も行うすし店の男性は「人通りは少ないし、朝から飲む人を見なくなった」と話した。府は府民に15日までできる限り不要不急の外出自粛を要請。居酒屋を営む男性は「土曜でこれなら平日はどうなるか…」と危機感をあらわにした。大阪市北区と中央区全域の一部飲食店に出された午後9時までの時短要請は15日まで延長。男性は「例年までとは言わないけど、年末年始にお客さんの戻りが想定できるなら、15日まではやむを得ない」と理解を示しつつも「(15日以降も)ひどくなるかも。先が見えない」と不安そうに語った。【星名希実】