新型コロナウイルスのPCR検査を全国最激安1980円(税込み)で受けられる民間の検査施設が開設初日に予約を受け付けるサーバーがダウンし、14日から施設を移転して再スタートするという過熱人気ぶりが明らかになった。

JR東京駅八重洲口から徒歩約4分の立地にオープンした「SmartAmp Station(スマートアンプ ステーション)“駅前検査”」は開業した10日に予約や問い合わせが殺到した。「電話は鳴りっぱなしでサーバーがダウン。約5000件が仮登録のままで復旧を待っています」(運営会社ダナフォーム)。同社では検査や受け付け態勢を拡充するために、わずか2日間でJR東京駅から徒歩約10分の場所に移転する想定外の事態となった。

検査方法は理化学研究所と神奈川県衛生研究所が開発し、「スマートアンプ法」を用い、検体より抽出した「唾液」で検査する。同施設ではサーバーダウン前に本登録できた約200人が随時、検査を受けている。保険適用外だが、検査時間は約3分、最短2時間半で結果が分かる。

運営会社によると「予約される方の年齢層は幅広いが今、帰省に向けて検査を受けたいという人が多い」という。検査の結果はスマホに送られるので、今後は帰省目的以外にも、ビジネスなどでも注目はさらに高まりそうだ。【大上悟】