実業家の堀江貴文氏(48)が創業した宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」(北海道大樹町)の新社屋が完成し、21日、竣工(しゅんこう)式が行われた。

記者会見した堀江氏は衛星サービス事業を行う新会社「Our stars(アワ・スターズ)」を来年、設立すると発表した。

新会社は<1>「ガシャポンくらいの超超小型衛星」(堀江氏)を使った衛星通信サービス<2>「150~200キロの超低高度衛星」による地球観測サービス<3>国際宇宙ステーション(ISS)の運用が2024年で停止することから宇宙実験用衛星の打ち上げと回収-を3本柱にする。

堀江氏が代表取締役社長を務め、「インターステラテクノロジズ」の100%子会社となる。堀江氏は「通信、地球観測、宇宙実験は確実な需要があり、収益化しやすいビジネス。宇宙実験と再回収事業が一番最初に事業化できる」と話した。

「インターステラテクノロジズ」は昨年5月、民間企業としては初めて観測ロケット「MOMO3号機」が高度100キロの宇宙空間に到達している。軌道投入衛星の開発はこれからだが、堀江氏は「宇宙は夢とか道楽みたいに思われがちだけど、宇宙は日本がアドバンテージが取れる数少ない産業。日本が勝てるのはロケットとヒューマロイドロボットしかないと思っている。菅さん(菅義偉首相)に訴えたいと思っていたけど、あのステーキ会合のせいで会食がNGになっちゃって」と話していた。