20日に米首都ワシントンDCで行われたバイデン大統領の就任式で、「The Hill We Climb(私たちが登る丘)」と題したオリジナルの詩を朗読して一躍脚光を浴びたアマンダ・ゴーマンさん(22)が、来月7日に開催されるNFL王者を決めるスーパーボウルに出演し、NFL史上初となる詩の朗読をすることが分かった。

2017年に全米青年詩人賞の初代受賞者に選ばれ、大統領就任式で史上最年少で詩を朗読したゴーマンさんは、米国の団結を訴える感動的な詩を5分間にわたって披露。多くの人に感動を与えていた。

NHLによると、ゴーマンさんはチーフスとバッカニアーズが対戦する試合開始前のセレモニーに登場する予定だという。

タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで行われる今年のスーパーボウルでは、新型コロナウイルス感染症による混乱した状況下で、それぞれのコミュニティーに貢献した3人のヒーローが名誉キャプテンに選出され、試合前のコイントスを行うことになっている。

報道によると、ゴーマンさんは名誉キャプテンに選ばれた教師のデイヴィスさん、集中治療室の看護師ドーナーさん、、退役軍人のマーティンさんを題材にしたオリジナルの詩を披露すると伝えられている。

今月6日に起きた連邦議会議事堂襲撃事件を受けて「希望と団結と癒しのメッセージ」を詩に込めたことを明かしていたゴーマンさんが、米国最大のスポーツの祭典でどのような詩を披露するのか全米が注目している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)