藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将。棋聖=21)が挑戦者の豊島将之九段(34)に連勝して迎える、将棋の第82期名人戦7番勝負第3局が8、9日、羽田空港第1ターミナル(東京・大田区)で行われる。全国で97カ所ある空港で、将棋の対局が行われるのは初めてだ。7日、両者は検分を行った後、前夜祭に参加した。
昨年8月、同所で名人就位式を行った藤井は、「なじみの深い場所。滑走路や駐機場が見られるし、リフレッシュしながら集中して指したい」と決意を述べた。今シリーズは2局とも豊島に終盤押し込まれながらの逆転勝ち。「将棋に負けて勝負に勝った」という状態が続いている。「第1、第2局で残った課題を踏まえて、よりよい内容の将棋をお見せしたい」と意気込んだ。地の利を生かして3連勝を飾り、初防衛に向け上昇気流に乗りたい。
対する豊島は「羽田での対局を楽しみにしてきました。飛行機が見られる余裕があるかは分かりませんが、頑張っていきたい」と話した。2001年以降の名人戦で序盤に連敗し、逆転勝利したのは第65期の森内俊之名人(当時=対郷田真隆九段、スコア4勝3敗)のみ。その再現を目指す。【赤塚辰浩】

