政府は2日夜、緊急事態宣言の延長を発表した。菅義偉首相は新型コロナウイルス特別措置法に基づいて発令中の11都府県のうち栃木県のみを解除し、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏と、岐阜、愛知の東海2県、京都、大阪、兵庫の関西3府県、福岡の計10都府県で宣言を継続すると表明した。今月7日の期限が3月7日までとなり、状況の改善次第では期限前でも繰り上げて解除される。

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この日の会見で原稿を表示する「プロンプター」デビューした菅首相だったが、あまり効果は発揮できなかった。これまでの会見で原稿の読み間違い、言葉に詰まるシーンがあり、国会答弁でも野党から「頑張って」と皮肉られた。

菅首相は「従来より記者会見で国民のみなさんにきちんと情報発信し、説明責任を果たしたいと臨んでいました。プロンプターについても一助になれば、と今回初めて使用した」と説明した。それでも相変わらず、言葉に詰まったり、意味不明の言い回しもあるなど、ほろ苦いデビュー戦だった。