宮城県の観光客数は2019年、過去最高の6796万人(前年比374万人増)に達した。

震災前年の10年は6129万人。震災前の水準を上回り、約111%まで回復させた。震災後は、沿岸部の語り部体験、復興商店街など復興ツーリズムを促進。外国人観光客の誘致にも取り組み、19年は53・4万人と10年の15・9万人から3倍以上になり、インバウンド需要の取り込みに成功していた。

しかし、昨年来続く新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による入国制限に伴いインバウンドはなくなり、国内旅行の機会も激減。昨年4~6月は宿泊観光客数が前年比7~8割減と、再び試練の時を迎えている。