囲碁の仲邑菫初段が12歳最初の対局を白星で飾った。10日、大阪市「関西棋院」で打たれた「第6回扇興杯女流最強戦予選」で田村千明三段(41)に午後4時58分、221手までで黒番(先手)中押し勝ちした。「序盤、左辺から難しい戦いが続き、終盤の寄せで勝ちを意識するまで形勢はよく分かっていませんでした」と終局後、話した。次の予選決勝で水野弘美五段(53)に勝てば、前回に続いての本戦入りとなる。

また、これで仲邑は今年に入って8連勝。2日に12歳の誕生日を迎えた。前日の「第28期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦予選C」では田原靖史七段(46)を下し、11歳最後の日も白星で飾っている。「連勝は意識せず、今後の対局も1局1局頑張ります」と気を引き締めていた。