千葉県の森田健作知事(71)が2日、県庁で、退任あいさつを行い、09年の初当選から3期12年を振り返りつつ、今後について語った。

退任を迎え、「辛いことは苦しいけど、楽しい思い出に、すばらしい思い出に変わったなと思います。今日という日を迎えられたことはまさに県民の皆さん、3期支持してくださったみなさんのおかげ。私は離れますが、いついつまでも千葉県を愛しております。応援して生きたと思います」と感謝した。

芸能界、国政からの知事生活となったが、「わたしみたいなタイプというのは、いろいろなご意見があることはわかっている。私に一票いれてくれた方のために、できる限り精いっぱいはやれたという自負感はあります」と手応えを示した。

注目の集まる今後については「何しろ少し休みたい」。「充電期間を置いて、自分の青春のフィールドをみつけたい。ランニングフォーエバー、永遠に走るんだという気持ちです」と次を見据えた。

芸能活動への復帰も考えられるが「芸能も政治も身の丈以上のことをやらせていただいた。自分の出来ることをやっていきたいです」と明言はしなかった。

会見前に、県職員にお別れの言葉を伝えたという。事前に話す内容を記したところ、30分ほどになってしまい、急きょ、布施明がカバーした名曲「マイ・ウェイ」を歌うことにしたという。

「まさに今の自分がですね、『いま~船出が~近づく~このときに~』、そのようなことから始まって、私には愛する『千葉県が~あるから~』こういう風に歌わせていただきました」と明かした。

「考えたらすごいね歌って。3分くらいですよ。私の思っていること、考えていること、これからのこと全部入っているんだから。『おれも歌、歌わないといけねえな』って思った」と芸能活動への意欲ともとれる冗談で笑わせた。