立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は13日、参院内閣委員会で、西村康稔経済再生相が東京五輪の競泳女子日本代表の池江璃花子の話題を出して五輪開催への期待を語った発言について、「池江選手を利用しようとしている、と言われても仕方ない」と批判した。西村氏は9日のテレビ番組で「池江璃花子さんの、ああいう本当に頑張っておられる姿を見て、活躍する場面を見たい」などと語っていた。

杉尾は「五輪優先じゃないですか。こんなところに悩んでいる池江選手の名前出していいんですか」と指摘。これに対して西村康氏は「多くの人が日本人選手の活躍、池江選手のみならず、100メートル、マラソン、リレーいろんな種目をみんな頑張って目指している。その活躍を東京で見たい、という方も多いと思う」などと反論した。ネット上で白血病から再起した池江選手を含めたアスリートの名前を開催賛成、反対いずれにも利用すべきでない、という意見が広がっている。【大上悟】