横浜市戸塚区のアパートから逃げ出したアミメニシキヘビ(体長約3・5メートル、体重約13キロ)は20日、警察や消防などによる捜索が続いた。市の動物愛護センターは、5月末まで捜索の継続を予定していることを明らかにした。

6日にヘビが逃げ出してから15日が過ぎた。目撃情報や有力な痕跡は見つかっていない。市の動物愛護センターの担当者は「目視での捜索を続けるか、何か別のやり方に変えるか検討中です」とし「安全とは言えない状況が続いています」と語った。その上で「ヘビは危害を加えなければ襲ってこないと聞いているが、見つけても決して近寄らないようにしてください」と改めて注意を促した。

近くの保育園では、ヘビの脱走を受け7日から園児の散歩を自粛している。園長は「一部『散歩に行きたい』という子もいますが、園内で十分に遊べるように心掛けています。子どもたちのためにも早く見つかって欲しいです」と話した。

果たしてヘビはどこに逃げたのだろうか。東京都武蔵野市の爬虫(はちゅう)類専門店の関係者は「ネットなどで騒動を知ってヘビを見たが、家から近い過ごしやすいところにいると思う。土の中に潜るタイプではない」と指摘した。「下水道管の中にいるか、アパートの天井の裏にいそう」と推測。ヘビが脱走したアパート付近には小さな川があり「もし泳いで逃げたのならば全く予想ができない所にいる」と語った。「あのサイズなら、水だけで1年近く何も食べなくても平気です。多湿なところを好み、人里に下りてくることは考えにくいが、水場や高い草が生えたところは気を付けた方が良い」と呼び掛けた。【沢田直人】