がん闘病記「『がんになって良かった』と言いたい」(徳間書店)の著者として知られる京都大学院生の山口雄也さんが、6日に亡くなったことが分かった。23歳。遺族が報告した。

山口さんのツイッターが9日に更新され、「雄也の父です。皆様に大切なご報告があります。去る6月6日の朝、雄也は父と母に看取られて天国へ旅立ちました。生前は沢山の応援を頂きありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます」と伝えた。

山口さんは2016年(平28)12月にブログで、がん治療のため京大病院に入院したことを報告。以降、闘病の様子をつづり、それらをまとめた「『がんになって良かった』と言いたい」を20年7月に出版した。

ツイッターでの最後の投稿は5月31日。入院中の病棟内で歩行訓練をする様子を動画で公開し、「一昨日までは絶対に無理だと思っていましたが、何とか踏ん張って歩けて5m以上はしっかりと歩けるようになりました。ここからまた距離を伸ばしていきます」とつづっていた。