日本棋院は10日、対局中の棋士について抜き打ちで荷物検査を実施すると発表した。人工知能(AI)の使用など、不正行為を防ぐため。携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、パソコン、腕時計など通信機能を持つ電子機器が見つかった場合は、反則負けとなる。実施の時期は未定。

同院によると、あくまでうわさの段階としながらも、「アマチュアや、プロ棋士を養成する院生同士の対局の中で不正があったと指摘する声が出た」という。これを受け、より厳しい措置に出た。

現在は対局前、これらの電子機器を備え付けのロッカーなどに保管し、立会人などの承諾なしでは取り出せないことになっている。

将棋の世界では、対局前に電子機器を預ける。抜き打ちで金属探知機を荷物検査をしている。