将棋の最年少2冠、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受ける、第62期王位戦7番勝負第5局が24、25日に徳島市「渭水苑」で行われる。対局を翌日に控えた23日、両者は現地入りし、対局会場の検分などを行った。シリーズの対戦成績を3勝1敗と王手をかけている藤井が勝てば、棋聖に続き、ダブル防衛を果たす。豊島は3期ぶりの王位奪取を狙う。

名古屋市で行われた叡王戦5番勝負第4局から一夜明けた23日、両者は徳島市へ移動。ハードなスケジュールが続くが、藤井は「全力を尽くし、将棋ファンに楽しんでもらいたい」と意気込んだ。叡王戦第4局は完敗したが、気持ちを切り替えて臨む。

豊島は「かど番だが、普段通りに指したい」と平常心を強調した。王位戦は1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。【松浦隆司】