衆議院は14日、解散された。本会議で大島理森議長が「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」と宣言。恒例通り、議員らは一斉に「万歳三唱」を行った。

2017年10月22日の前回衆院選から始まった衆院議員の在職日数は1454日。この間、安倍晋三氏、菅義偉氏、岸田文雄氏の3人が首相を務めた。各党は、今月19日公示、31日投開票の衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦がスタートした。

安倍晋三元首相は解散後、「『コロナ脱却V字回復解散』だと思いますね」と命名した。「いかにしてコロナを脱却していくかという道筋を示し、経済を再生していく、生活を徐々に支援していくということを、訴えていく選挙だと思います」と力を込めた。

立憲民主党を中心に共産党などが野党共闘で対抗していく状況だが「政治に求められるのは日本をしっかり守り抜いていく、生活を守っていく、安全保障に責任を持っていくということ」と持論を展開。「安全保障の根本でまったく違う考え方を持っている政党と協力する。まさにこれは選挙のためだけの談合協力と言っていいと思います。おそらく、その点は国民が厳しく見ておられるのではないかと思いますね」と述べた。

衆院選に向けては「岸田総裁以下、連立与党としてもですね、この政党に日本の安全を任せるわけには絶対にいかない。彼らが政権をとることになれば日米の信頼関係というのは根底から崩れていくことになると思います。そういう政権を許すわけにはいかない。何としても私たちは勝ち抜かねばならないと考えております」と必勝を誓った。