囲碁の最年少プロ、仲邑菫二段(12)が21日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた第33期女流名人戦予選Bで2連勝した。午前10時からの1回戦では女流鶴聖3期など、タイトル獲得通算6期のベテラン小林千寿六段(67)に白番(後手)15目半勝ち。午後2時30分からの2回戦では、北海道・函館白百合学園時代の2003年(平15)、04年に全国高校選手権連覇、早大進学後は1年生の時からレギュラーだった下坂美織三段(34)に白番3目半勝ちした。

髪の毛を切って臨んだ対局で、前期に続いて予選A進出を決めた。6月までは25勝6敗、勝率8割6厘を誇っていたが、7月から10月4日までの直近は9勝10敗と負け越していた。

前期は予選A決勝まで進出しながら、上野愛咲美扇興杯(19)に敗れ、挑戦者決定リーグ入りを逃した。ここで連勝して、もう1度波に乗りたい。予選Aからリーグへのイスは3つ。今期こそ勝ち上がって初のリーグ入りを決め、藤沢里菜女流名人(22)への挑戦権争いを目指したい。

リーグには前期から残留している上野と鈴木歩七段(38)、謝依旻(しぇい・いみん)七段(31)、牛栄子三段(22)とタイトル戦登場経験者が待ち受けている。これに勝ち上がりの3人が加わり、総当たり戦で挑戦権を争う。