水俣病被害者側の団体が伊藤信太郎環境相との懇談の際にマイクが切られ発言が遮られた問題で、環境省の司会者の台本に発言が持ち時間に近づいた場合は「3分でマイクオフ」と明記されていたことが、立憲民主党への取材で分かった。台本は立民の要請に対し、環境省が提供した。

司会を務めたのは環境省の木内哲平特殊疾病対策室長。台本には会合の冒頭で「1団体3分程度で発言をお願いする。長くなるようなら途中でお声かけし、当方でマイクをオフにすることもあるかもしれない」と発言することが記されていた。ただ、この内容は現場で出席者に伝えられなかった。

台本には他に、被害者側から「後でしゃべらせろと言われた場合」の対応なども記されていた。

立民の泉健太代表は10日の記者会見で「非常にドライな設定がされていた」と批判した。(共同)