2022年新春の東京ディズニーリゾート(TDR、千葉・浦安市)では18日から、2年ぶりに「スペシャルイベント」と銘打って、ディズニーの顔ともいえるミニーマウス主役のイベントが幕開けする。17日は通常営業ながら1日前倒しでその全ぼうが報道陣に公開された。期間は3月30日までの72日間。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)両パークで「トータリー・ミニーマウス」として開催される。

鮮やかなレッドに白いドット柄(水玉)のミニーカラーで染まった。TDLのパレード、TDSのハーバーグリーティングではミニーがかつての人気だった衣装に身を包み、ダンスで魅了した。TDLでは2013年から18年まで上演した「ミニー・オー!・ミニー」、TDSでは11~17年で使用した「テーブル・イズ・ウエイティング」で登場した。今後も3月30日の期間中にそれぞれ2回、衣装を替えて、楽曲も合わせてミニーの「別の顔」が披露される。

食べ物でもミニーカラーが幅を効かせた。TDLでは通常、プリッとした太いフランクフルトソーセージが自慢の「リフレッシュメントコーナー」でミニーを象徴する赤を基調としたフルーツサンドで勝負。赤いコッペパンに生クリームと練乳がぜいたくに盛り込まれ、イチゴとオレンジがギュッと入り込む。甘さも抑えめでペロリと1本完食できてしまう。

昨年12月中旬から売り切れ状態で何もなかった菓子コーナーでは17日から販売が復活した。この日、初お目見えとなった「トータリー・ミニーマウス」バージョンのアーモンドチョコレートが棚に並ぶと「あっ、よかった。お土産買えるねぇ」と来園したゲスト(お客さん)も手にとって喜んでいた。

両パークだけではなくTDLに隣接する東京ディズニーランドホテルのブッフェスタイルのシャーウッド・ガーデン・レストランでも提供する料理の随所に“隠れミニー”を配した。特にデザートには力も入り、ロールケーキの中のピンク色のクリームの中にドット柄をイメージした白いクリームを入れ込んだり、真っ赤なラズベリーケーキも断層にして元気なミニーを演出した。担当した大下輝己シェフは「ここで20年デザートをつくってきましたが、ここまでミニーちゃんを意識したことはない。おいしくできました」と声を弾ませた。【寺沢卓】