3月に世界最高齢でのヨットによる単独無寄港太平洋横断に挑む海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が24日、西宮市の新西宮ヨットハーバーで、冒険を共にする「サントリーマーメイド3号」を米サンフランシスコに運ぶための引き渡しを実施した。相棒をトレーラーへ積み込む作業を見届けた後、堀江さんは日刊スポーツの取材に応じ、今回の航海にヨットでの太平洋横断を実現した元読売テレビアナウンサー、辛坊治郎氏(65)の著書を持っていくことを明かした。

13年、辛坊氏がヨットで太平洋の横断の冒険に出る前に会ったことがあるいう堀江さん。辛坊氏は出航5日でヨットがクジラと衝突して沈没し、海上自衛隊に救助される失敗に終わった。そのときの体験をもとに執筆した著書「自己責任 わずか1週間の航海」。堀江さんは「本をヨットに積んでいるので、航海中に読ませてもらおうと思っています」と話した。