東京都知事や衆院議員などを務めた作家の石原慎太郎(いしはら・しんたろう)さんが1日午前、東京都大田区の自宅で死去した。89歳。膵臓(すいぞう)がんを昨年10月に再発していた。神戸市出身。

一橋大在学中の1956年(昭31)に、小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞し、以来ベストセラーを次々に発表。タカ派の論客としては歯に衣(きぬ)着せぬ慎太郎節で知られ、時に物議も醸した。強烈な存在感を放ちながら時代を駆け抜けた“太陽”は、弟の大スター、故裕次郎さんのもとに旅立った。葬儀・告別式は家族のみで行い、後日お別れの会を開く。