国民民主党の榛葉賀津也幹事長は1日、夏の参院選で国民現職がいる山形選挙区(改選数1)で自民党が候補者擁立を見送るとの一部報道について、「我々は野党で自民党と対峙(たいじ)する、立ち位置。我々の気を緩ませよう作戦には、はまらないように、しっかりと戦いたい」と警戒感を示した。国民が2022年度予算案に衆参両院で与党とともに賛成したことへの配慮とする見方もあるが「選挙に配慮はない」と一蹴した。同選挙は自民党の遠藤利明選対委員長(衆院山形1区)の地元だけに候補者擁立の可能性は残る。

改選1人区を巡っては香川、宮崎選挙区で立憲民主党と候補者が競合するなど昨年の衆院選で共闘した両党の関係悪化が表面化している。榛葉氏は「深まっているようで深まっていないのが溝、深まってないようで深まってるかも知れないのが溝だから。今、切磋琢磨(せっさたくま)いるからといって溝が深まっているか、と言うと深まっていないんですね、これが」と禅問答?で否定した。

立憲民主党の泉健太代表は山形選挙区の動向について「自民党流の陽動作戦。そういったものに乗るつもりはありません」とした。同選挙区への候補者を擁立し、国民と競合する可能性については「さまざまなことは考えなきゃいけない」とするに留めた。