うそみたいに長い自転車が走りきった! 日本科学技術振興財団・科学技術館が1日、世界最長の自転車で100メートルの走行に挑戦し、見事成功した。サイエンスプロデューサーの米村でんじろう氏が挑戦を見届けた。

エープリルフールのこの日、東京駅前の行幸通りで大勢の観客が見守る中、挑戦は行われた。自転車の重さは約1・2トン。全長は48・2メートル。オーストラリアで20年に記録された47・5メートルを上回ったが、ギネス記録には申請せず非公式の記録となった。自転車の調整が直前まで続いたことや、場所の使用許可が1週間前に取れたことなどが理由だ。長い車体にすることで生まれるたわみや強度不足を補うため、素材はアルミ製のパイプを三角形に組み合わせたアルミトラスを使用した。米村氏は「今朝まで95%ぐらい失敗すると思っていました。関わった方たちが工夫されて成功した。見ていた子どもたちにも良い影響を与えたんじゃないかなと思う」と笑顔を見せた。【沢田直人】