立憲民主党の泉健太代表は8日、共産党の志位和夫委員長が7日に党本部での会合で「急迫不正の主権侵害が起こった場合には自衛隊を含む、あらゆる手段を行使して国民の命と日本の主権を守り抜く」と発言したことについて一定の評価を示した。

泉氏は「国防を担うのは自衛隊であるということを多くの政党が認識することは基本的に良いことだ」と述べた。

共産党は綱領で自衛隊の解消や日米安全保障条約の廃棄を掲げているが、泉氏は「自衛隊や日米安保は国民共通の前提であるという認識を共産党も踏まえつつあるのではないかと感じている」と好意的に受け止めた。

立民は夏の参院選で共産と選挙調整を進めており、共通政策で隔たりのある安全保障関係の溝を埋めたいところ。

参院選で共産党から選挙協力の対象外と名指しされている国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、志位氏の発言について「春の陽気のせいか一貫していない。しっかりと、私も共産党の綱領を読み返してみたいと思います」と述べた。