参議院比例代表の選挙会は14日、2019年参院選比例代表の自民党の当選者に欠員が出たことを受けて、同党の比例代表名簿に基づいて、中田宏氏(57)の繰り上げ当選を決めた。総務省のホームページに公表された。

今月7日に告示された参院石川選挙区補選に自民党の宮本周司氏が出馬し、告示日をもって自動失職したことに伴う欠員補充で、15日に官報に告示される。

中田氏は、松下政経塾を経て、小池百合子東京都知事が1992年に政界入りした当時、草創期の秘書として小池氏を支えた。

その後、1993年衆院選に当時の日本新党から旧神奈川1区に出馬、初当選し、3期連続当選。2002年、横浜市長選に出馬し初当選。2期目途中の2009年8月まで務めた。

その後、国政に復帰。2012年衆院選比例代表に、日本維新の会から出馬、当選したが、14年衆院選で落選した。19年参院選は自民党から比例代表に出馬したが次々点の得票数に終わり、議席には届かなかった。

通算で4期衆院議員を務めた中田氏は、参院議員となるのは初めて。今回の繰り上げ当選で、約8年ぶり2度目の国政復帰となる。【中山知子】