沈没した観光船カズワンと同じウトロ港を母港とする大型観光船「おーろら」(全長45メートル、定員390人)が20日から営業を再開する。初日の20日は3便を予定し、午前8時15分と午前10時30分、午後2時30分の3便を運航し、初日は計140人の予約が入っているという。

おーろらを運航する「道東観光開発」の担当者は「営業開始の時期に関して6月からも考えたが、営業再開の声も多数寄せられ、予約も入っていたこともあり、5月20日にした」と説明した。同社では5月9日に救命いかだを使った救助訓練も実施。おーろらは元々25人乗りの救命いかだ16個を装備しており、無線や衛星電話も配備している。担当者は「安全対策はしっかり講じてきましたし、これまで以上に気を引き締めて運航にあたりたい」と話した。【寺沢卓】