藤井聡太叡王(竜王・王位・王将・棋聖=19)が挑戦者の出口若武六段(27)に連勝し、初防衛まであと1勝とした将棋第7期叡王戦5番勝負第3局が24日、千葉県柏市で行われる。23日、両対局者は現地入りし、前日検分を行った。

藤井は現在タイトル戦12連勝中。今局に勝てば、歴代2位タイとなるが、「それは知らなかったです」と語った。

第2局(5月15日、名古屋市「名古屋東急ホテル」)は千日手となり、先手後手を入れ替えた指し直し局を先手の藤井が制した。今局は規定通り、藤井が先手。実質、3局連続先手となる。「(一般的に)先手の方が少し勝率が高いということはありますが、大きな差ではない。第1、第2局と持ち時間の使い方を含め、つかめてきたところもある。それを生かして戦えればと思います」と話した。

後がない出口は、「(連敗は)認識の甘い部分が出てしまった。どんな形になっても、しっかり対応する」と語っていた。