無所属で参院議員の渡辺喜美元行政改革担当相(70)が22日公示の参院選に立候補せず、政界を引退する意向を21日、明らかにした。自身のフェイスブックで公表した。同氏は比例代表で出馬を目指すと公言していたが、態度表明の時期がずれ込んでおり、去就が注目されていた。

投稿は、「私の第3極を作るもくろみは、終了いたしました」で始まっている。「政界は引退しますが、これからは今まで蓄積した知識経験を持って世の中に尽くして参ります」としている。

渡辺氏は、渡辺美智雄元副総理を父に持つ。1995年(平7)9月に父が亡くなったため、地盤を継いで翌96年の衆院選に自民党公認で出馬して初当選を果たした。その後、第1次安倍内閣などで行革相を務めた。09年にみんなの党を結成したが、借入金問題の責任を取って辞任。16年に参院選にくら替えして、旧おおさか維新の会(現日本維新の会)から比例代表で出馬。個人名で約14万3000票を獲得して当選した。ただ、翌17年に東京都議選での対応を巡って除名処分を受け、以降は無所属で活動していた。