神奈川選挙区(改選数4と非改選の欠員1)は、自民党現職の三原じゅん子氏(57)が当選確実となり、3選を果たした。

開票締め切りの午後8時過ぎ、NHKが全国で3番目に当確を打つと、事務所からは大きな拍手が湧き上がった。三原氏は午後8時6分に姿を見せ、支援者から大きな拍手を受けた。

三原氏は「大変難しい選挙でした。すべてが順調でもありませんでしたが、政策を伝えることが勝負だと思い、これ以上できないくらい、精いっぱいやりつくしました」とあいさつ。銃撃され、死亡した安倍元首相についても触れ「私にとっても、日本にとっても、世界にとっても大切な特別な方を亡くしました。選挙を続けることに葛藤はありましたが、最後まで戦わねばいけないと、みなさんの強い思いで、やり遂げることができました」と語った。

安倍氏の思い出については、参院で問責決議案が出された際、三原氏が反対討論をしたことを挙げた。「安倍さんからご指名を受け、私の思いをお伝えしましたら、笑顔で受け止めてくださり、その後も政見放送を一緒にやったことなど、思い出はつきません」。

今後の抱負については、子育て政策を挙げる。「若いパパ、ママを支えることが人口減少の歯止めになる。自民党では、子育て政策は中心ではなかったので、ぜひともど真ん中でやりたい」と語った。後援会幹部の斎藤文夫元参院議員からは「3期目になるので、次は大臣だ。こども家庭庁の大臣になってもらいたい」と語ると、支援者から大きな拍手が湧き上がった。

前回16年に100万票以上を獲得してトップ当選したが、党公認は単独だった。今回は浅尾慶一郎元衆院議員も公認となり、同党が2人を公認したのは98年以来24年ぶり。前回は共倒れに終わっていた。

三原氏は組織票が減る中、同じ無派閥の菅義偉前首相から全面支援を受けた。菅氏が1日に街頭演説を3カ所もはしごするなどフル回転で選挙戦を進めた。祝福に駆けつけた菅氏は「みなさん本当にご苦労さまです。三原氏は私の政権で厚生労働省の副大臣を務め、ワクチン行政が厳しいとき、社会保障を支えてくれた。このような結果になり、ホッとしている」と笑顔で語った。【竹村章】

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