参院選は10日、投開票され、立憲民主党は公示前の23議席を減らすことが確実となった。

泉健太代表は18日間の選挙戦を振り返り「非常に激しい戦いをしている選挙区がいくつもあり、ギリギリの戦いの中、残念ながら議席を取れなかったところがある」と語った。その上で「昨年の総選挙の後、維新に支持率を上回られる中、ここまでよく持ち直して、踏みとどまっている」と話した。

逢坂誠二代表代行は、獲得票数が伸び悩んでいる状況に「最終結果が出ているわけではない。1票でも1議席でも多く取れるように推移を見ている状況」と言葉少なだった。

野党としての課題については「大きな塊になることが非常に重要。今はそうなっていない。政府の動きをチェックするのは野党しかない。野党が与党化していき、国会の機能が低下していくことを危惧している」と語った。

8日に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の事件を受け「改めてご冥福をお祈り申し上げます」。その上で「今回の選挙で物価高に対する不満の声は多かった」と語った。

立憲民主党は21年の衆院選で、改選前の110議席から96議席に減らし、枝野前代表は辞任に追い込まれた。泉氏が新代表となり、臨んだ参院選だったが苦戦を強いられた。【沢田直人】