18歳の女性学生に飲酒させるなどの疑惑を週刊誌に報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員(比例東海ブロック)が3日に召集された臨時国会に姿を見せた。

与野党から吉川氏に対して自身による事実関係の説明と、議員辞職を求める意見が相次いでいる。衆院本会議場に入った吉川氏は報道陣の質問に対して「ブログで書かせていただいた通りです」「係争中なので答えられない」などとするにとどめた。

吉川氏は6月の自民党離党から約2カ月間、雲隠れ状態を続けている。7月には自身のブログで「飲酒不可能な年齢とは認識していなかった」などと反論し、議員辞職はしない考えを明らかにした上で、疑惑を報じた週刊誌などを提訴する意向を示している。

この日、立憲民主党は吉川氏に対する辞職勧告決議案を衆院に再提出した。同党の決議案提出は6月に続いて2度目で前回は自民が採決に反対して廃案となった。立民は「国民の信を失った。議員の地位にとどまる資格はない」とし、「記者会見も開かずに国民への説明を一切拒否している」と強く批判した。衆院の議院運営委員会は理事会で決議案を本会議で採決するかを協議される。