将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が広瀬章人八段(35)の挑戦を受ける、将棋の第35期竜王戦7番勝負第4局が8日、京都・福知山城天守閣で始まり、午後0時30分になり、昼食休憩に入った。

シリーズ対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井が初防衛に王手をかけるか、広瀬が2勝2敗のタイに戻すか。 注目の一番の戦型は角換わり。午前中から速いペースで進んだ。

藤井が55手目で「先手3五歩」と積極的な一手を指した。公式戦の前例にない勝負手だった。福知山市を訪れている日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段(58)は取材に応じ「1日目の午前中から早くも勝負どころを迎えた」と解説した。

藤井の勝負メシは「肉のまち福知山特選牛すき焼き定食」、「福知山産小麦が香る黄金麦茶」を注文した。

「御肉料理 竹下」(福知山市)の竹下忠伸社長によると、今回の「-すき焼き定食」は京都牛を使用。「口の中で肉がとろけるような食感です」(竹下社長)。肉のまちをアピールするぜいたくな定食だ。10種類ある昼食メニューの中から1日目の勝負メシに選ばれたことに「まさか選ばれるとは思っていなかった。予想外です」と喜んだ。

広瀬は「福知山産鬼そば2種と天ぷら7種」「福知山産ゆずたっぷりゆず茶」を注文した。「福知山産鬼そば2種-」は福知山名産の「鬼そば」の太さの違う2種類のそばに天ぷらをセット。

両者ともしっかりと栄養補給し、午後の対局に備えた。

対局は持ち時間は各8時間の2日制。1日目は昼食休憩をはさみ、夕方に封じ手をする。2日目は9日午前9時に再開する。