藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が初防衛を目指して羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第1局が8日からの2日制で、静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で行われる。
両対局者は開幕戦前日の7日、現地入りして対局場の検分、会見、前夜祭などをこなした。新旧のスター棋士が頂上対決で激突するのは初めて。藤井がタイトル戦の連勝を「12」に伸ばすのか。タイトル獲得通算99期の羽生が大台の100期に乗せるのか。目が離せないゴールデンカードが始まる。
◇ ◇ ◇
藤井はリラックスした様子で会見に臨んだ。「羽生九段は戦型も多彩。具体的に対策を深めるというか、王将戦に向けて状態を良くしていければと思ってやっていました」。年末年始の調整の一端を披露した。
羽生とは過去7勝1敗。「将棋界のスーパースターなので、7番勝負の舞台で対戦できるのはとても楽しみ。特に最近の将棋を見ていると、新しい感覚と自身の将棋観をうまくミックスさせて指されている印象がある」と評した。
2日制のタイトル戦では初めての対決となる。「(過去の対局で)こちらが気付いていない柔軟な一手を指されることが多かったと思う。しっかり読みを深めて対応できるように頑張りたい」と警戒した。
昨年、タイトル戦では渡辺明王将(38)に挑戦した王将戦以下、叡王戦で出口若武六段(27)、棋聖戦で永瀬拓矢王座(30)、王位戦で豊島将之九段(32)、竜王戦で広瀬章人八段(35)と、違う棋士を相手にして5冠を堅持してきた。今年の王将戦でもそれが続くのか。
しかも、静岡県内のタイトル戦は、21年棋聖戦第3局(沼津市)、昨年の王将戦第1局(掛川市)、王位戦第5局(牧之原市)、竜王戦第3局(富士宮市)とすべて白星。4戦4勝だ。相性のいい場所で好スタートを切りたい。「注目していただけるシリーズになると思う。期待にこたえられるような良い内容の将棋にしていければ」と抱負を語っていた。【赤塚辰浩】
<第72期ALSOK杯 王将戦7番勝負日程>
◆第1局 1月8・9日 静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」
◆第2局 1月21・22日 大阪府高槻市「摂津峡花の里温泉 山水館」
◆第3局 1月28・29日 石川県金沢市「金沢東急ホテル」
◆第4局 2月9・10日 東京都立川市「SORANO HOTEL」
◆第5局 2月25・26日 島根県大田市「さんべ荘」
◆第6局 3月11・12日 佐賀県上峰町「大幸園」
◆第7局 3月25・26日 栃木県大田原市「ホテル花月」

