元参院議員の有田芳生氏(71)は13日までに自身のツイッターを更新し、安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区補選(4月11日告示、23日投票)に出馬することを表明した。

12日に、立憲民主党山口県連が有田氏の擁立を正式に決定したことを受けたもの。

有田氏は、自身に関する報道を引用しながら「私の公認申請が山口県連から党本部に提出されました。下関で15日に記者会見を行う予定です」と、3月15日に現地で出馬会見を行う予定を記した上で「選対委員長から打診があったのは1月25日。1月28日に沖縄で独り決断。いままで心に秘め、黙してきました。闘います」と記載。党側から1月に出馬打診され、自分の中ではすでに決断していたことを明かした。

別のツイートでは「立憲民主党もふくめ野党は闘わなければなりません。『安倍晋三回顧録』が出た以上は、安倍政治を検証する必要があります」と出馬の意味について言及。「統一教会との関係や、アベノミクスの評価、そして拉致問題も徹底して争点にしていきます」とも訴えた。

有田氏は参院議員を2期務めた、昨年の参院選比例代表に出馬し、落選した。国会議員になるまではジャーナリストとして世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や霊感商法の問題を厳しく追及。安倍氏の死去後、安倍氏や自民党と旧統一教会側との関係が表面化し、メディアなどで精力的に発言を続けていた。

安倍氏の地元での選挙でもあり、党側はこれまでの活動を踏まえて白羽の矢を立てたとみられる。

同補選では、自民党が元下関市議の吉田真次氏(38)を公認したほか、「政治家女子48党」が幹事長の黒川敦彦氏(44)を擁立することを決めている。