岸田文雄首相の長男で政務担当秘書官の翔太郎氏(32)が公邸での親族らによる忘年会をめぐり事実上の更迭となった問題で、松野博一官房長官は30日の会見で、岸田氏が翔太郎氏らの公的スペースでの記念撮影などの行為を知らなかったのかとの質問に対し、「総理は報道により認識したと承知している」と答えた。

翔太郎氏は昨年末に公邸で親族らが参加する忘年会を開催。その際に公的スペースで記念撮影をしていたことなどが報じられた。岸田氏は国会で「私も私的な居住スペースにおける食事に顔出しをし、あいさつした」などと発言していた。この日は、公的スペースでの問題行動について知っていたのかが、確認された。

松野氏はまた、6月1日付で辞職する翔太郎氏から「退職手当、期末手当、勤勉手当が支給されるのであれば、すべて返納したいとの申し出がなされている」とも説明した。