現存している施設の中では国内最古といわれる「大塚バッティングセンター」(東京都豊島区)が6月30日、58年の歴史に幕を下ろす。最後の営業となったこの日、多くのファンが訪れ、別れを惜しんだ。

JR大塚駅から徒歩で1分程の距離にある大塚バッティングセンター。レトロな看板が目を引き、1階はパチンコ店、2階にはゲームコーナーとバッティングセンターが入る。1965年(昭40)に解体業を営んでいた先代のオーナーが資材置き場の一角で始め、現在のビルは76年に建て替えられた。

長年、野球ファンや地元住民に愛されていた。大塚に住む会社員の国分駿一郎さん(32)は「小学生の頃から20年以上通っていました。寂しくなりますね」と話した。思い出の詰まった場所で最後の打席に立ち、快音を響かせていた。【沢田直人】