乾燥大麻と覚醒剤を所持したとして、アメリカンフットボール部の寮に住む部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕された日本大(日大)で7月中旬、大学側が全寮生を対象とした尿検査を行っていたことが5日、分かった。

関係者によると、尿検査に加え、部員に対して1人数時間に及ぶ聞き取り調査も行った。その内容は家族構成や外部との連絡手段にまで及んだという。

一方で同月22日の保護者会を含め、大学側から尿検査や聞き取り調査の実施理由については明確な説明がない模様だ。部員や保護者も報道等を通じて事態を把握している状況だという。

日大は2日に「一部マスコミで報道されているように、本学アメリカンフットボール部の寮内において、違法な薬物が発見されたとの事実は、確認できておりません」と経過報告。「同日までに確認された事項については、保護者の皆さまにご説明いたしました」としていたが、認識に相違があり混乱を物語っている。

今月8日には記者会見を開き、林真理子理事長らが出席する。大学側の薬物の把握時期と、以後の対応についても説明が待たれる。