日本維新の会の藤田文武幹事長は9日、会見で自民党女性局長の松川るい参院議員(大阪選挙区)が7月にフランスで海外研修を行った際に観光目的との疑念を生じさせるSNSへの写真投稿や、渡航研修費用に政党助成金が含まれている可能性を指摘されていることについて「お遊びで行ってるんちゃうか? と思われるような言動について慎むべきだし、不適切だった」などと批判した。「党のお金、国民の税金をお預かりしている。国民のみなさんに真摯(しんし)に使い途を説明できる、立ち位置じゃないとだめ」と苦言を呈した。

松川氏を巡っては地元大阪の自民党枚方市支部から茂木敏充幹事長に対し、松川氏の参院選挙区支部長の更迭を求める文書が提出されるなど自民党内に波紋が広がっていることついて「それをSNS上でやっているのは情けないというか、見苦しい」と皮肉った。

また維新の所属議員らに対する一部週刊誌報道について「事実に基づかないものとか、相当間違っていたり、誹謗(ひぼう)中傷、名誉毀損(きそん)にあたるものについては粛々と法的措置を取る」とした。

藤田氏は6日放送のラジオ番組で馬場伸幸代表が次期衆院選で自公が過半数割れした場合は連立政権入りする可能性を排除しない考えを示したことについて「実現した政策が前に進むのであれば、さまざまな力関係の中で取引をする余白を残しておくというのは当たり前のこと。オプションは自ら狭める必要はない」と認識を示した。その上で「今の我々の規模と実力で自民党さんと連立したところで消えてなくなるだけ。それは馬場代表と心を1つにしているところ」と強調した。

会見では次期衆院選の立候補予定者となる6支部長を新たに発表し、これで現職41人を含め、立候補予定者は124人となった。