FIBA(国際バスケットボール連盟)主催のバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)が沖縄市(インドネシア、フィリピンとの共催)で25日から開幕する。

日本代表選手をまねして応援するお笑いタレントグループ「ちょいまねジャパン」が東京・隅田川の岸辺で「バスケットボール部」を立ち上げた。太平洋に注ぐ隅田川が大会会場とつながっているという理由でメンバー8人が集結した。

「ちょいまねジャパン」の旗振りをするリーダー、お笑いタレントのクロワッサン。(41)は「今年3月のWBCで侍ジャパンの14年ぶり優勝がきっかけで『夏はバスケだ』という声が湧き出てきた。経験の有無ではなく、バスケ好きのお笑い関係者が多いことを再認識した」と話し、自らサンズSF渡辺雄太(28)を志願して「綿菓子(わたがし)雄太」を名乗って顔面に絆創膏(ばんそうこう)を貼りまくった。

中でもバスケ歴31年の「さくらだモンスター」マサキ(41)は、ちょいまねジャパンには初加入となる。広陵高校(広島)で主将を務め、専大までバスケットボール部に所属していた。ペルーのプロチームからオファーもされた実力派だ。日本でのプロの夢をあきらめ切れず、13年前にはトライアウトに果敢に挑み砕け散ったがバスケ愛の深さは今もなお変わらない。「念願のちょいまね軍団です。W杯の日本開催でようやく出番だ。死ぬ気で盛り上げる」と鼻息は荒い。体格は違うがリードオフマンPG富樫勇樹(30)をまねて「どんなことがあってもくずれません」とガッチリと前髪をスプレーでかためた。

マサキとコンビを組む、しょっぴー(32)はちょいまねサッカー部で三笘薫(26)になりきって、昨年のサッカーW杯カタール大会のパブリックビューイング(PV)会場でサポーターと歓喜の時間を過ごせた。「今回は地元琉球の渡辺飛勇さんになる。右腕のケガで代表12人に入れなかったけど、せめてちょいまねメンバーとしてなりきって応援したい。気持ちを乗せます」と口元を引きしめた。

日本代表は第1ラウンドのEグループで25日ドイツ戦、27日フィンランド戦、29日はオーストラリア戦を戦う。ちょいまね軍団も都内のPVで熱のこもった応援をする。バスケ決勝と、フランス開催のラグビーでの日本代表の初戦があり、2つのW杯が9月10日でかぶる。

なぜかちょいまねメンバーにラグビー日本代表のユニホームを着込んだ俺テストラーデ(53=コンビニ店員、本名非公開)が潜り込んでいた。「緊張感が切れないようにリーチ・マイケルのそっくりさんも呼んだ」とクロワッサン。は不敵な笑みを浮かべた。ちょいまねの応援行脚はバスケットボールからラグビーにバトンが渡されるようだ。【寺沢卓】