1年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」を毎年発表している「日本漢字能力検定協会」(本部・京都市東山区)は10月31日、2023年の「今年の漢字」の募集を、11月1日から始めると発表した。

郵送は12月4日までで、インターネットは12月6日まで受け付ける。結果は12月12日、京都・清水寺で森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)によって発表される。

「今年の漢字」は1995年(平7)から、毎年開催されており、今年で29回目。昨年は、ロシアのウクライナ侵攻や、円安・物価高との生活上での戦い、スポーツの熱戦や挑戦などから、「戦」が選ばれた。22万3768票の応募の中で、「戦」が1万804票と最多の票を集めた。

同協会は「漢字は一字で複数の意味を持つため、漢字一字でその年のさまざまな出来事を表すことができます。『今年の漢字』を考えることで、今年を振り返りつつ、漢字の奥深さや面白さも感じていただく機会になればと思います」とコメントしている。